革靴のメンテンナンスでクリームやクリーナーを使ったことはありますでしょうか。
靴を柔らかい布で拭いたりされる方は多いと思いますが、ブラッシングやクリームを使ったメンテナンスはあまり一般的ではないのかもしれません。
今回の記事は、乳化性クリームを使った革靴のメンテナンス方法を分かりやすくご説明していこうと思います。
ぜひ最後まで読んでみてください。
Contents
まずは乳化性クリームについて
乳化性クリームは、ロウ、油分、水などの有機溶剤をあわせたものになります。
革靴に塗る目的としては、皮に水分や油分を与えることで乾燥を防ぎつつ栄養を与えることです。
革靴特有の艶や色合いを維持するために必要なクリームになります。
手順1 シューキーパーを革靴に入れる
革靴にシューキーパーを入れますと、靴の形がしっかり元に戻り手入れがしやすくなります。
シューキーパーを入れずに力強く拭き上げをしてしまうと、ひび割れの原因になってしまう可能性もあります。
シューキーパーをお持ちの方は、ぜひ使って手入れをしてみてください。
お持ちではない方は、革靴の中に利き手とは逆の手を入れて作業をするとやりやすいと思います。
手順2 馬毛ブラシでブラッシングする
馬毛ブラシで革靴全体をブラッシングしていきます。
ほこりや塵を革靴から落とす作業になりますので、ごしごしとしっかりブラッシングしてください。
ブラッシングを行うだけでも靴の発色が良くなります。
靴の手入れはあえてブラッシングしか行わない方もいるともいわれるくらい大切な基本の手入れになります。
手順3 クリーナーで汚れ落とし
クリーナーで汚れ落としをする理由は、古くなったクリームや汚れを取り除くためです。
クリームや汚れが半年以上そのままになってしまうと取りにくくなってしまいます。
クリーナーでの手入れのし過ぎもよくはありませんので、革靴の状態を見て適切に行う必要があります。
日数の経過だけでクリーナを使うのではなく、履いた頻度や雨の日に履いたかたなどを考えてクリーナーを使うのが良いでしょう。
クリーナーの使い方は、柔らかい布にほんのすこしクリーナーをつけて優しくなでるように汚れを取っていきます。
柔らかい布は、指にねじって巻き付けると作業がしやすくなります。
手順4 乳化性クリームを塗っていく
ブラッシングやクリーナーで汚れを落とした後は、乳化性クリームを塗って革靴をいたわっていきます。
つまさきと甲、右側面、左側面、かかとの4か所に分けて塗っていくとムラなく塗りやすいです。
塗付用のブラシに1箇所米粒1粒分乳化性クリームを取り、塗り広げていきます。
塗り広げられますと次は豚毛ブラシでよりなじませていきます。
馬毛ブラシと同様にしっかりとブラッシングしていきます。
豚毛ブラシでブラッシングをするとなじみやすい以外にも余分なクリームを取り除くといった効果もあります。
手順5 柔らかい布で乾拭きする
仕上げは柔らかい布でも乾拭きです。
髪の毛にも使うワックス同様、乳化性クリームはしっかりと伸ばすと艶がでてくるようになります。
そのため磨いていくといった表現でも適切かもしれません。
今回は、グローブクロスという道具で磨いていきます。
グローブクロスは手でダイレクトに磨いていけるため、磨き作業がしやすいです。
磨き上げるとこのように革靴に艶が出てきます。
何とも言えない皮独特の艶感が写真でも伝わると思います。
ぜひ皆様も靴磨きをされて靴の風合いをお楽しみ頂けたら幸いです。
以上、乳化性クリームを使ったメンテンナンスついての記事でした。
最後までお読みいただき大変にありがとうございました。
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