ただ歩いているだけなのに、足裏が痛いという経験をした方はいるでしょう。
これは、足底腱膜に負担がかかりすぎて、足底筋膜炎を招いているのかもしれません。
ここでは、足底筋膜炎の概要、自覚症状、なりやすい人などについて説明していきます。
足底筋膜炎とは足底腱膜に負担がかかり、炎症が生じるものです。
偏平足ではない方には足裏にアーチが存在しています。
土踏まずとも呼ばれる部位ですが、足裏に長く負担をかけ続けると炎症が起きることがあります。
たとえば、長時間の徒歩通勤、週末マラソン、外回り営業などは、足裏に負担がかかる習慣です。
突発的に起こるものではなく、刺激を与え続けることで発症するので、職業病の一種とも言えるでしょう。
また、加齢に伴って生じることもあり、40~50代になって急に発症したというケースも少なくありません。
一般的に運動する方によく見られますが、運動をあまりしない方でも発症することが稀にあります。
足底筋膜に負担をかけ続けると、柔軟性がなくなり固まってきます。
長時間歩いたり走ったりするとリスクが上がるので、ストレッチするなどして対策しましょう。
足底筋膜炎の原因だと思われる習慣がある場合は、しばらく休むようにしてください。
たとえば、毎日1時間のジョギングしている方なら、それを完全にやめてみます。
それで症状が緩和してくるのであれば、間違いなくジョギングが原因だと考えられるでしょう。
リハビリや薬物治療などを行っても、原因を取り除かない限りは改善しない可能性があります。
足裏に疲労が溜まると症状を悪化させるので、足をゆっくりと休ませることが大切です。
足をよく使うスポーツしている人は特に注意が必要です。
マラソンやランニング、球技などはリスクが高くなります。
また、立ち仕事、合わない靴、肥満なども要因です。
ハードな運動やスポーツされる方は、可能であれば頻度や時間を減らしましょう。
適切な靴の着用、体重管理などは誰もが行える対策です。
加齢に伴う代謝の低下は肥満の原因となり、足底筋膜炎を誘発する一因です。
週に1回程度は体重測定して、適正体重内に収めるようにしてください。
ただし、過度のダイエットは足の筋力低下を招き、逆効果になる可能性があります。
肥満は良くありませんが、過度の減量もしないようにしましょう。
足裏とふくらはぎを柔らかくすれば、足底筋膜炎になりにくくなります。
足のストレッチやトレーニングを行い、筋力を強化させてください。
すでに炎症や痛みが発生しているなら、安静にするのが一番の対策です。
普通に歩く程度なら問題はありませんが、走ったりスポーツをしたりするのは避けましょう。
靴は歩いていて足が痛くならないものを選んでください。
痛みが感じるようであれば、靴が薄すぎるのかもしれません。
特に安すぎる靴は底が薄いものが多く、足への負担が大きくなりがちです。
また同じ靴を毎日履いている場合も、底が薄くなります。
靴は消耗品なのでずっと履かずに、定期的に履き替えてください。
足底腱膜に炎症が生じる足底筋膜炎は、運動やスポーツをよくする方に多い症状です。
肥満の人は足裏への負荷が増すため、よりリスクが高くなります。
また、足の筋力が衰えてくる中高年世代から発症するケースもあります。
足底筋膜炎を自覚した場合は、まずは足裏への負荷を軽減させましょう。
なるべく足を使わずに休ませる、ストレッチやトレーニングで強化するなどの対策をおすすめします。
痛みが発生していないのであれば、適度な運動を行って足の筋力を鍛えるという対策がおすすめです。
以上、足底筋膜炎についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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