革靴は、物によっては靴底がツルツルの状態になっているものが多くあります。
特に高級な革靴などは革底となっているものがありますが、ツルツルになって滑りそうになったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
そのような場合におすすめしたいのが裏張りです。
今回は、革靴の裏張りについて紹介していきます。
革靴の裏底を見ると、ヒール部分はゴムになっていることが多いですが、前底部分はレザーソールになっているものがあります。
これは、特に高級な商品に多いのですが、どうしてわざわざ革底になっているのでしょうか。
ブランドやメーカーのデザイン性の追求による理由はもちろんですが、革はゴムとは異なり通気性があるので、蒸れにくいといったメリットがあります。
足は1日あたりコップ1杯分の汗が出てしまうので、蒸れやすくなってしまいます。
革底にするとゴム底に比べると通気性が良いために蒸れを防ぐことができ、ニオイや水虫などを防ぐことができるでしょう。
また、裏が革張りになっていることで高級感を演出することができるため、あえて革張りのレザーソールになっているという商品も多いです。
レザーソールの場合は、どうしても滑りやすいといったデメリットがあります。
普段、営業などの仕事をしている方は、特に雨天など足元が悪い中も移動しなければなりません。
その時に靴底のグリップがしっかりしていないと、ちょっとした早歩きなどでも滑ってしまうことがあります。
見た目のかっこよさも重要ではあるかもしれませんが、転倒してしまってスーツなどを汚すことやケガをしてしまっては元も子もありません。
そのため、できれば革底からゴム底へ変更したほうがより安全で機能的だと言えるでしょう。
ゴム底は、見た目はごつくなりますし、安っぽく見えてしまうかもしれません。
しかし、ゴムによるグリップ力があるので、安全に歩くことができるでしょう。
特にタイル張りの道や敷地などはちょっと路面が濡れているだけでも滑りやすいので非常に危険です。
安全面を考慮するとゴム底はメリットが大きいでしょう。
また、ゴム底は耐久性があり、革に比べると劣化がゆっくりですので安心です。
革底は、やはり日々使っていると革がすり減ることや劣化しやすいので、コスパはあまり良くありません。
そのため、すり減る度にレザーソールを取り替えなければならないのですが、その費用が高いといったデメリットがあります。
ゴム底はレザーソールに比べると、タイヤなどと同じで劣化しにくく耐久性が高いので丈夫です。
長持ちさせるならゴム底が良いでしょう。
張替えの際の費用もレザー比べて安いですし、耐水性もあるので、雨の日や雪の日も安心です。
革靴を長持ちさせるためには、ぜひ革靴のレザーソール部分を裏張りされることをおすすめします。
裏張りとは、購入したレザーソールにゴム底を上から張り付けるものです。
靴修理のお店で裏張りをしてもらえます。
革靴の裏張りは、安全面を考慮してできれば靴を購入したタイミングでお願いすると良いでしょう。
もちろん、使用した後でも裏張りは可能ですので、ある程度革底が傷んできた場合やすり減ってきてからゴム底を付けるというものおすすめです。
ただし、底が傷んだ状態は、足にとっても負担がかかりますし、スリップする危険も高まりますのであまりおすすめしません。
日常的に使用するビジネスシューズには早めに裏張りをお願いするようにしましょう。
靴の裏張りができるキットや靴底が販売されていて、自らDIYでボンドで取り付けることもできますが、見た目があまり美しくないことと、グリップ力を比較すると靴修理のお店でやってもらうほうがおすすめです。
3,000円ほどで裏張りしてもらえるお店がほとんどですので、お願いしてみると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。
革靴はレザーソールになっている商品もありますが、安全面を考えるとできれば購入後するにゴム底を裏張りして機能性を高めることをおすすめします。
DIYで裏張りをするとみっともない印象を与えてしまいますので、できれば靴修理のお店や靴屋にお願いして裏張りをするときれいに仕上がるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。