革靴が白くなる現象には、主に二つの原因が考えられます。
カビの発生と塩分の析出です。
これらは見た目が似ているため混同されやすいですが、原因と適切な対処法が異なります。
カビによる白い斑点
- 原因: 湿気の多い環境や不適切な保管が原因で、革靴にカビが生えることがあります。
- 特徴: カビによる白い斑点は、ふわふわした質感があり、不規則な形をしています。また、カビは時間の経過と共に広がる特徴があります。
- 対処法:
- 乾いた布や柔らかいブラシでカビを優しく取り除きます。
- 水とアルコールを等量混ぜた溶液を布につけ、靴の表面を拭きます(アルコールはカビを殺菌します)。
- 完全に乾燥させた後、革専用のコンディショナーで靴を手入れします。
塩分による白い斑点

- 原因: 靴が水に濡れた際に、革に含まれる塩分が表面に移動し、乾燥すると白い斑点として現れることがあります。これは特に冬場に塩化カルシウム(融雪剤)が使われる地域でよく見られます。
- 特徴: 塩分による白い斑点は、パウダー状または結晶状の堆積物として現れ、カビのようなふわふわした質感はありません。
- 対処法:
- 濡れた布で優しく拭き、塩分を取り除きます。
- 完全に乾燥させた後、革用のクリーナーとコンディショナーでケアします。
注意点
- 定期的な保湿と清掃: 革製品は定期的な保湿と清掃が必要です。これにより、カビの発生を防ぎ、塩分の蓄積を最小限に抑えることができます。
- 適切な保管: 革靴は通気性の良い場所で保管し、湿気を避けることが重要です。靴木や新聞紙を使用して形を保持し、湿気を吸収させることも効果的です。
- 専門家の意見を求める: カビや塩分の斑点が広範囲に及ぶ場合や自己判断が難しい場合は、専門の靴修理店に相談することをお勧めします。
カビと塩分の斑点は、適切な手入れにより除去することが可能ですが、予防が最も重要です。
革靴を清潔に保ち、適切な環境で保管することが、革製品の寿命を延ばす鍵となります。
以上、革靴が白くなるのはカビなのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。