革靴は、通勤や通学などで毎日のように履いている方も多いはずです。
営業や就活などで歩き回っているうちに、かかとがすり減ることや履き口が擦れると消耗していきます。
革靴は高価なものも多く、すぐに買い替えるのは大変です。
革靴は丁寧なメンテナンスを行っていけば、長く履き続けることができ、革靴ならではのエイジングも楽しめます。
適切なタイミングで修理を行いながら、長く愛用するための方法をご紹介します。
本革の革靴は、動物の皮を用いているので、時間が経つにつれて経年変化が起こります。
色味が変わったり、ツヤ感や深みが増したり、味わいが出てくるのが魅力です。
エイジングを楽しむためにも、革靴は日々のお手入れに加えて、適切なタイミングで修理を行いながら、長く愛用するのがおすすめです。
よくあるダメージと、おすすめの修理について見ていきましょう。
毎日革靴を履いて歩き回る方をはじめ、日々の通勤だけでも、靴底が減っていきます。
靴底がすり減ると滑りやすくなることや歩き方が不安定になるので、定期的にアウトソールの修理をしましょう。
アウトソールの真ん中を指で押してみて、凹んだ場合やペコペコしたら劣化しているサインです。
つま先やウェルトが削れてしまう前に、修理するのがおすすめです。
レザーソールは高級感がありますが、滑りやすいので、足元が気になる方も多いと思います。
レザーソールの摩耗を抑えるのと同時に、グリップ力を補強して滑りにくくするためにハーフソールのラバー加工をするのもおすすめです。
アウトソールがすり減ってきたら、ハーフソール補強をしていくことで、オールソール修理を先延ばしできます。
かかとは歩き方のクセで、すり減ってしまう方が多い場所の一つです。
かかと修理は現在と同じレザーをはじめ、滑りにくいラバーに交換することもできます。
かかとのトップリフトがまだ残っているうちに、修理するのがおすすめです。
トップリフトが削れ切って、土台まで削れてしまうと、修理はできても見た目が美しく仕上がらないおそれがあります。
つま先も歩き方のクセなどですり減りやすい部分です。
擦り減りの補強やをはじめ、見た目を美しく仕上げるために、つま先スチール加工するのもおすすめです。
レザーソールの靴のみとなりますが、つま先の減りを軽減することに役立ちます。
スチール交換のタイミングは、スチールのつま先が削れて失われ時です。
靴本体まで擦り減りが始まる前に修理しましょう。
また、新品の革靴はレザーソールが硬いので、足に馴染むまでは、つま先が地面と擦れやすく、すり減るペースが速いです。
履き始めたばかりだからとスルーせず、擦り減りが気になったら修理をおすすめします。
履き口が擦れてヨレヨレになると、さすがに買い替えないと無理かとあきらめてしまうかもしれません。
ソールは張り替えができるけれど、履き口は無理と思っていませんか。
ですが、擦れた履き口も修理することで、本来の美しい状態に回復させることが可能です。
ステッチがほつれた時や切れてしまった時、革が破れてしまったタイミングで修理するのがおすすめです。
履き口を補強しながら装飾を施す合皮によるビーディングをはじめ、ヒールカウンターの内側から革を当ててトップで縫う方法、革でビーディングを用いてぐるりと巻くなど、仕上がりのニーズに合わせた修理もできます。
革靴は、丁寧にメンテナンスや修理を繰り返しながら、長く愛用するのがおすすめです。
アウトソールやかかと、つま先、履き口など適切なタイミングで修理しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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