革靴には寿命があります。
履く頻度や履き方によって個人差はありますが、できれば寿命まで長持ちさせたいものではないでしょうか。
今回は革靴の寿命について詳しく解説していきます。
革靴は、履く頻度や1日に履く時間、用途などによって寿命はまちまちではありますが、週2回ほどの使用頻度でだいたい1年~3年ほどだと言われています。
ただし、定期的にメンテナンスやお手入れを行っている革靴は比較的持ちが良く、長く使うことができるでしょう。
1足の革靴を毎日のように履いている方もいらっしゃいますが、このような履き方の場合は数ヶ月で傷みが出てくることも多く、1年で寿命がきてしまうケースもあります。
革靴の中でも特に、スウェードや羊革よりも牛革が耐久性が高いと言われています。
また、革の素材だけではなく、革の寿命は製法によって違いが出てくると考えられているのをご存知でしょうか。
革靴の製法は主に3種類あると言われています。
靴底を何度も張り替えられ、長時間履くことができるグッドイヤーウェルト製法、靴底を張り替えられないものの、修理はできるマッケイ製法、接着剤により付けられた革靴で耐水性に優れており、修理することはできないセメント製法があります。
この中で最も寿命が長いのは、グッドイヤーウェルト製法です。
紳士靴に採用されている製法で、靴底を張り替えることができるため、長く使うことができるでしょう。
だいたい10年近くはかかるでしょう。
靴底と甲革を直接縫い合わせて作られており、一般的な革靴に使用されているのがマッケイ製法です。
マッケイ製法は、革靴の内側の中底に縫い目があるのが特徴となっています。
靴底の張替えはできるものの、ほんの数回程度しかできないことから、寿命もグッドイヤーウェルト製法より短く5年から7年ほどと言われています。
甲革と底を接着剤で張り付けられており、リーズナブルかつ耐水性に優れているのがセメント製法と呼ばれるものです。
セメント製法の場合は靴底がすり減ってしまうと張替えができないために、修理ができません。
そのため、寿命が短くなり2年ほどと言われています。
いずれの製法の靴であっても、正しい使い方、丁寧な使い方を心がけることによって本来の寿命よりも長持ちさせることができます。
では、どのようにケアすれば革靴を長持ちさせることができるのでしょうか。
靴は1足を履き続けるのではなく、3足ほど用意して1日履いた靴は1~2日休ませるのがおすすめです。
足の裏は汗をかきやすく、1日でコップ1杯分の汗をかくものだと言われています。
汗による湿気で靴にダメージを与えてしまうことになりますので、1日履いたら乾燥させて休ませてあげると良いでしょう。
1日履いた後は、下駄箱などにしまう前に必ずブラシを使ってブラッシングさせましょう。
見た目にはわかりにくいかもしれませんが、1日履けば十分に靴にホコリやチリが付着しています。
これが革靴にダメージを与えかねませんので、ホコリなどは取り除いてきれいにしておきましょう。
シューキーパーは、木製のものが有名ですが、靴の型崩れや甲のシワを防止するために役立つ道具です。
革靴にシワが寄ってしまった状態で放置すると、ヒビのようになって劣化してしまうおそれがあります。
シワを防いで長持ちさせるためにもシューキーパーを靴の中に入れて保管されると良いでしょう。
特にとっておきの大切な革靴はシューキーパーは必須です。
革靴には製法や素材、使用頻度などによって異なりますが、寿命が必ず訪れます。
できるだけ長持ちさせたいという時は、ブラッシングを心がけたり、靴を複数ローテーションして履いたり、シューキーパーで型崩れをしないようにしながら履くことで寿命を延ばすことができます。
ぜひ今日から実践されてみてはいかがでしょうか。
以上、革靴の寿命についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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