履けなくなった靴や使わなくなった靴はどうしていますか。
子どもの靴は成長とともに、どんどん小さくなって履けなくなります。
大人の靴は履きつぶして使えなくなるほか、デザインに飽きた、トレンドが終わったなどで履かなくなってしまうこともあるでしょう。
靴はどのように処分すべきなのか、リサイクルはできるのか見ていきましょう。
履けなくなった靴や使わなくなった靴をどのように処分していますか。
捨て方がわからず、放置して靴箱の中や庭などに転がっているといった方もいるかもしれません。
地域のゴミで出すという方も多いことでしょう。
自治体のルールにもよりますが、燃えるゴミとして出せるケースが多いです。
一方、素材ごとに細かく分けている自治体の場合、靴は分解が難しく、素材ごとに分けることができないので、燃えないゴミに分類しているケースもあります。
高級ブランドの靴や本革の靴でまだ状態がいいなら、買取店に売ることも可能です。
ノーブランドや安い靴でも、ほとんど履いていないといった場合には、ネットオークションやフリマアプリで出品すると買い手がつく場合もあるでしょう。
売れない靴をゴミとして捨ててしまうと、燃えるゴミなら燃やすことで二酸化炭素が排出され、地球温暖化に影響を与えます。
燃えないゴミは埋め立て処分などが一般的ですが、土壌汚染の原因になることや埋め立て処分場がいっぱいになり、地域のゴミを増やすばかりです。
靴もリサイクルができれば、少しでも環境保護に貢献ができます。
靴はリサイクルできるのでしょうか。
近年、靴の販売店の中には、自社で販売したか否かを問わず、靴を下取りしてリサイクルに回すというお店が登場しています。
SDGsや社会貢献活動の一環であるとともに、お店のプロモーションの意味も兼ねています。
靴1足あたり、数百円程度の下取りチケットを渡し、お店で新しい靴を買ってもらおうということです。
下取りした靴はリサイクル業者に売却し、売却した資金を社会的な貢献活動を行っている団体などに寄付しています。
リサイクルに回されるので、履きつぶしたような靴でも下取りしてもらえるのが便利です。
スポーツシューズのメーカーの中には、不要になったスニーカーなどの靴を、自社のブランドか否かを問わず、店舗に回収ボックスを設置して回収しているケースもあります。
回収されたシューズは分解し、粉砕されてリサイクル素材へと生まれ変わらせます。
リサイクル素材で新たなシューズを作り出すなど、メーカーのリサイクルブランドの商品へ生まれ変わって、再び使用されるエコな仕組みです。
メーカーかつ販売店の中には、自社製品、他社製品、靴の種類を問わず、下取りしてサーマルリサイクルしているところもあります。
サーマルリサイクルとは、ゴミを焼却処理する際に出る排熱を回収して発電に当てるなどして、新たなエネルギーを生み出す方法です。
焼却処理する際に二酸化炭素が排出されますが、その時の排熱の一部がエネルギーに生まれ変わるので、その際は二酸化炭素の排出量を抑えることが可能です。
従来は捨てていた排熱をリサイクルできるのが、メリットになります。
サーマルリサイクルは靴は焼却処分されるため、基本的に壊れていても、汚れていても、どんな靴でも問いません。
革靴やスニーカー、サンダルや長靴でも、なんでも対応できるのがメリットです。
靴の処分方法にはゴミとして出す、売る方法のほか、下取りしてお金に換えて寄付をする、回収してリサイクルして新たな素材にする、焼却して排熱をエネルギーに変えるサーマルリサイクルなどの方法があります。
以上、履けなくなった靴や使わない靴のリサイクルについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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